子どもから暴力を受ける家庭内暴力の特徴・原因・解決法とは?

年々発生件数が増加しており、社会問題として注目されている「家庭内暴力」。

一般的に“子どもが親に暴力を振るうこと”を指した言葉です。

この記事を読んでいる人の中には子どもから暴力を受けて悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。

思春期の子どもは精神がまだ未熟なのに対し身体が大人に近づいているため、対応や接し方が難しいですよね。

そこでこの記事では実際に計測された警察庁のデータを元に、

  • 家庭内暴力の解決法 ・家庭内暴力に発展しやすい環境
  • 子どもが親に暴力を振るう理由

以上の内容について紹介していきます。

子どもからの暴力に悩んできる方はもちろん、家庭内暴力について知識を深めたい方もぜひ読んでみてください。

子どもから暴力を受ける“家庭内暴力”とは

基本的に親が子どもから暴力を受ける行為を「家庭内暴力」、親が子どもに暴力を振るうのを「児童虐待」、夫が妻に、あるいは妻が夫に暴力を振るうのは「DV(ドメスティックバイオレンス)」と定義付けられています。

家庭内暴力の発生件数は10年前から約10倍以上に増加しており、社会的に問題視されている問題の一つです。

 ただし、発生件数が増えたと言っても、以前は公的機関が把握できなかったものまで把握されるようになったために件数が多くなっていることも考えられるので、単純に家庭内暴力が増えたとは言えない面もあります。

しかし、社会的な問題であることに変わりはありません。

家庭内暴力が行われる特徴としては、

  • 家庭内でのみ暴力が行われる
  • 暴力を振るう子どもより力などが弱い者が対象となる
  • 6割以上は母親が被害者となる 以上の3つが見られます。
  • 父親が見ていないところ

居ないところで母親が、子どもから暴力を受けることはよくある事例です。

暴力を受けている母親は夫(子どもの父親)によく相談する。夫(父親)は妻(子どもの母親)や子どもと密接なコミニケーションを取って、家庭内暴力を発生させない・エスカレートさせないことに努めましょう。

子どもからの暴力“家庭内暴力”を解決する3つの方法

子どもから暴力を受けるのは悲しい気持ちになるだけでなく、肉体的にも精神的にもダメージを受けます。

また、場合によっては暴力がエスカレートしていき、取り返しのつかないことにもなり兼ねません。

家庭内暴力が起こった場合は、今から紹介する3つの解決方法を行なってみてください。

暴力が始まって間もない頃の方が効果が大きいため、早い段階で行動に移すことが大切です。

家庭内暴力について知る

家庭内暴力がどのようにして起こるのか、子どもはなぜ暴力を振るうのかを、知ることはとても重要です。

家庭内暴力を起こす動機として一番多いのは『親への反発』。意外にも非行を指摘したことによって家庭内暴力に発展した事例はとても少数です。

また、家庭内暴力の裏に精神障害が隠れている場合もあります。私生活では判別できなくても、家庭内暴力がきっかけで子どもを病院に連れて行った結果、“精神障害”と診断された事例は少なくありません。

しかし、家庭内暴力が起こったからといって無理やり子どもを病院に連れていくのは厳禁。 暴力のエスカレートや引きこもりを引き起こす可能性があります。

最初は親だけが、病院に訪れ、専門医から精神障害の特徴などを聞くのが良いです。

家庭内暴力に対する説明会や、専門機関に足を運び、家庭内暴力の知識を身に付けることで、子どもと一定の距離感を保ちながら、暴力の解決に導くことができます。

一時的に避難する

子どもからの暴力があまりに酷い場合は、一時的に自宅から離れ、避難するのも方法の一つです。

思春期の男の子の場合は、母親よりも力が強くなります。そのため、夫がいない時や助けてくれる人がいない時間帯のみでも避難するのが良いでしょう。

「自分の暴力のせいで母親が出て行ってしまう」ということを子ども本人に自覚させることが目的です。 しかし、長期間避難するのは厳禁。

子どもから距離を取りすぎると、「見放された」と勘違いし、よりコミュニケーションが悪化してしまう場合があるからです。

夫や周囲の力を借りて、うまく一時避難を行いましょう。

行政機関に相談する

家庭内暴力に対して助言や介入をしてくれる、行政機関に相談するのも一つの手です。

  • 児童相談所
  • 警察署
  • 精神保健福祉センター
  • 法務少年支援センター

以上どれかの行政機関に足を運ぶのがおすすめ。 具体的なアドバイスや解決策を教えてくれるほか、子ども本人とカウンセリングを行なってくれる機関もあります。 施設をうまく利用し、最短で家庭内暴力を解決しましょう。

家庭内暴力に発展しやすい場合の特徴

家庭内暴力が発展しやすい環境というものがあります。暴力を行う子どもだけではなく、家庭内の環境も大きく関係しているのです。

子ども本人の特徴

暴力を振るう子ども本人の暴力を振るうようになるまでの特徴としては、

  • 真面目でおとなしい
  • 神経質
  • 友達が少なめで孤独になりがち

以上のような傾向が見られます。

非行少年は目立ちたがりで、家庭外で反社会的行為を行う傾向があるのに対し、家庭内暴力を行う子どもは比較的大人しく内気な傾向があります。

学校での友人関係や勉学、部活動などがうまく行ってないときに家庭内暴力に発展することがほとんどです。

中には、発見されにくいタイプの発達障害があって、問題にぶつかったときに感情をコントロールできなくて暴力に走るような場合もあります。

家庭内の特徴

家庭内暴力はわりと経済的に豊かな家庭で起こる可能性が高いです。 家庭内暴力が起こる家庭の特徴としては、

  • 子どもに対して過干渉
  • 父親が無関心
  • 子どもが親に強く依存している

以上のような傾向があります。 親の過度な期待の反抗から子どもが暴力を振るうケースが多いです。

親が無意識でも、子どもは大きなプレッシャーを感じていることもあるため、過度な期待をかけていないか、一度考えてみてください。

例えば、親自身が果たせなかった夢を子どもに託しているようなことはないか、子どもの個性を認めるよりも社会の標準にあてはめようとしてはいないかなど、自身を振り返ってみると、思い当たることがあるかもしれません。

そのことに気が付くだけでも子どもとの関係が変化してくる可能性もあります。

子どもが親に暴力を振るう3つの原因

警察の調査結果から子どもが親に暴力を振るう理由は主に3つと言われています。

  1. 親に対しての反抗
  2. 特に理由はない
  3. 要求を受け入れてもらえなかった

『親に対しての反抗』が約70%でほとんどの割合を占め、『特に理由はない』10%、『要求を受け入れてもらえなかった』10%、その他10%です。

調査の結果から体の成長の悩み・勉学の悩み・友人関係の悩みなど、複数の悩みが重なりがちな時期に、親の過干渉などが重なることで家庭内暴力に発展することが多いようです。

また、「特に理由がない」というのは、子どもにとって、色々なストレスを言葉に置き換えることが難しいために、「特に理由はない」という表現になっている場合もあると考えられます。

まとめ:悩むのではなく話すこと

家庭内暴力が起こってしまった際は、抱え込まずにすぐに相談しましょう。 夫や親戚、友人など子どものことも知っている近しい人が良いかもしれません。

思春期の子どもがいる親は何かしらの悩みを抱えています。 自分一人が抱え込んでいると思い込まず、話しやすい人に相談し、解決策を一緒に考えてもらうのが良いでしょう。

相談を行いながら子どもの様子をみた上で、今回紹介した解決策も実施してみてください。

ただ、親しい間柄だと、かえって相談したことをきっかけに多くの親族や知人に相談したことが広まって、かえって問題が大きくなることを心配する方があるかもしれません。

そういう場合は、ためらわずに守秘義務のある相談機関に相談しましょう。専門家の立場から適切に助言指導してもらえる可能性が高いです。

「子どもから暴力を受ける家庭内暴力の特徴・原因・解決法とは?」への6件のコメント

  1. もう限界で、私の一つ一つの言動に切れ暴力を振るう。土下座をするしか方法なくその後も罵倒をあびせる。91さいの母と私57さいと本人28さいの三人暮しだが母にも暴力を振るうここまでひどくなったのは去年当たりからで、中学の時から兆しはあった。家はけして経済的に裕福ではないが、お金の苦労をさせた事はない。もう私の事は親子としてみていない様だ。仕事はしているが、自分の事だけで、母にも借金をしている始末。警察にも知らせた方がよいのか、離れて暮らし親子の縁を切りたい。年をとると共に手先が効かなくなったり忘れっぽくなったりする。それは言い訳と言われてしまう始末。本人の心は穏やかになるのだろうか。心の不安 お金の心配 身体の危険 今後の解決方法はあるのだろうか。

    1. Y.M.さん、息子さんからの暴力や暴言で、疲れ果てておられるようですね。
      御自身でも色々解決を試みてこられたのではないでしょうか。
      ます、警察に知らせた方が良いのかという御質問について
      親子の間柄であっても、暴力や暴言は犯罪行為です。
      一度近くの交番か警察署に相談してはいかがでしょうか。近くに交番があれば、ときどき見回っていただくことで、息子さんの暴力が抑制されるかもしれません。
      もし、息子さんの暴力によって壊れた場所があればそこも見ていただきましょう。
      家に警察の方に来ていただくのは勇気がいるかもしれませんが、いざとなったら警察に突き出す覚悟を示せば、息子さんも考えられるかもしれません。
      もし暴力によって怪我をなさった場合は、傷が生々しいうちに写真を撮影したり、暴言を吐いているところを録音しておいて、相談に行った際に警察の方に視聴していただきましょう。実態を把握していただくのに役立ちます。

      離れて暮らして親子の縁を切りたいとのことですが、
      息子さんと物理的な距離をとることも役に立つかもしれません。
      息子さんに家を出て行ってもらうのが良いのでしょうが、なかなか出て行かれないかもしれません。
      また、御自身やお母様が家を出るのも大変でしょう。
      もし息子さんに家を出るように要求するのであれば、暴力を振るう人とは親子であっても我慢できないと、はっきりと理由を伝えましょう。
      もし暴力を振るわないから家に居させてくれと息子さんがおっしゃるようであれば、ちゃんと暴力を振るわないと約束してもらいましょう。
      もしそれで暴力が収まれば、それに越したことはないかもしれません。
      一日一日振り返り、息子さんが暴力を振るわなかったら、笑顔でうれしい気持ちを伝えましょう。
      しかし、暴力が続くようであれば息子さんに家を出て行ってもらうか、
      ご自分とお母様が家を出ましょう。ご親戚や友人、知人などにあらかじめ相談しておきましょう。
      約束をする際に、あらかじめ何回以上暴力を振るったら家を出て行ってもらうとか、こちらが家を出ていくと宣言しておき、
      約束を守りましょう。

      息子さんは、暴力でお母さんを支配しているように見えていながら、
      お母さんのそばから離れられないでいるのかもしれません。
      もしかしたら、息子さんは自分が母親やおばあちゃんの面倒を見ないといけないと、負担に感じておられるのかもしれません。
      自分が母親やおばあちゃんの面倒を見ないといけないと思う裏側で、親から離れて暮らすのは寂しいと思っておられるのかもしれません。
      コミュニケーションの不足から暴力が生じることは多々あります。

      Y.M.さん御自身は、息子さんに対してどのような期待をお持ちでしょうか。
      ご自分自身の気持ちも振り返りつつ、お互いに率直な気持ちを伝えあうことが解決につながるかもしれません。

      こうしたコメントで十分にお役に立てるかどうかは分かりませんが、参考にしていただければ幸いです。
      もし面談での相談をご希望の場合は、各都道府県の少年鑑別所でも相談を受けていますので、以下のURLを参考にお電話で予約されて相談なさってみてください。
      http://www.moj.go.jp/kyousei1/kyousei_k06-1.html
      なお、0570で始まる全国共通の電話番号に電話すると、無料通話外の通話料金がかかりますので、固定電話から電話するか、お近くの少年鑑別所の相談窓口にお電話なさることをお勧めします。
      もし、このサイトで相談を続けたいということであれば、再度コメントしてください。
      どうぞよろしくお願いいたします。

  2. 息子が今年10月に19歳になります。3歳から母子家庭となり生活してきました。役4年前から家庭内暴力が酷くなり親の私が鬱になり精神・体力に限界が来てます。警察沙汰にも何回もなり相談しても家庭内で話してという感じで相手にされず、去年12月には本当に自殺するか殺そうか悩み包丁を手に持ち息子の部屋に行きました。その時も警察が来ましたが警察署で事情聴取だけで終わりました。息子から離れたいのですが、今の仕事を辞めたくありません。仕事場に電話したりされてるので、離れられません。保健所にも相談しましたが、なんの解決にもなりませんでした。毎日怖くて頭が回らず、どうしていいか分かりません。

    1. H.T.さん、息子さんの暴力でお困りなんですね。
      警察や保健所にも相談されたとのことですね。
      それでも問題が解決しないとのこと。
      お近くの地域少年支援センターには相談なさいましたか?
      地域少年支援センターと都道府県名を入れてインターネットで検索すると
      連絡先や所在地、相談を受け付けている時間帯が分かります。
      基本的には面談での相談を受けていて予約を入れる形になりますが、
      場合によってはメールでの相談や電話での相談を受けている場合もあります。
      ただ、ほとんどの場合、電話や面談による相談は平日の昼間に受け付けていると思いますので、
      お仕事との兼ね合いで都合の良い時間帯を見つけてお電話なさってみてください。
      相談する前には、いつごろからどの程度の暴力がどのくらいの頻度で生じているかを
      箇条書きにしてメモした上で相談なさるのが良いかと思います。
      毎日怖くて頭が回らないとのことですが、
      お家の中の空気の入れ替えたり、少し散歩に出て気分を変えてみましょう。
      睡眠も大事です。
      長くは眠っていられないというのでしたら
      布団に横たわっているだけでも良いので身体を十分に休めて元気回復に努めてくださいね。
      今は辛いかもしれませんが、こうしてコメントをしてくださったのも何かのご縁です。
      ここでは個別の御相談に応じることはできませんが、
      何かお役に立つようなアイディアを提供できれば幸いです。
      相談した結果など教えてください。
      場合によっては個別にメールで連絡させていただきますね。
      では、呑気、根気、元気で生き抜きましょう!

  3. 高三の家庭内暴力にこの一年くらい悩まされています。妻は青アザがいくつかあり、私もアザが残っています。家の壁は到るところが穴だらけです。中三の妹にも暴力を振るうので、何度か警察を呼んだこともあります。家中に水をばらまくこともあり、この度に後始末に終われ、生きていくことをやめてしまいたくなります。自閉症の疑いもあり、こだわりが強く、世の中に出たらきっと迷惑をかけるのではないかと心配です。暴れているときの目はとりつかれたように一点を見つめ、理性が全くきかない状態で、恐怖を感じます。第三者として、高校の先生に相談はしていますが、快方には向かっていません。登校拒否も深刻化しており、もう絶望しかありません。将来に希望が持てず、家族で心中した方がいいのかと考える毎日です。どうしたら良いでしょうか。

    1. 匿名希望2さん
      高三のお子さんの家庭内暴力に悩まされておられるようですね。
      これまでに公的な機関に相談なさったことはおありでしょうか?
      相談機関を訪ねて詳しい情報を伝えた上で助言指導を受けられた方が良いように思います。
      お子さんの年齢や御家族の被害状況などを考えますと、地域の法務少年支援センターに相談なさるのがよいのではないかと考えます。
      相談は、だいだい午前9時から12時、午後1時から4時頃まで受け付けていると思いますので、
      まずは0570-085-085(電話のあった場所に一番近い法務少年支援センターにつながる仕組みになっています。)にお電話なさるか、
      地域にある法務少年支援センターに直接電話なさるかメールを送って予約をした上でご相談なさることをお勧めします。
      御参考までに法務少年支援センターについての法務省のHPのURLを下に示しております。
      http://www.moj.go.jp/kyousei1/kyousei_k06-1.html
      御家族の皆様がこの危機を乗り越えられますよう心からお祈りしております。

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