夫婦喧嘩は子どもに悪影響を及ぼす!絶対に避けるべき3つの行動

お互いの意見が食い違ったり、ちょっとしたことでついカッとなってしまい引き起こしてしまう夫婦喧嘩。

ケンカの最中は頭に血が登ってしまい、周囲が見えなくなってしまいますが、まずは子どものことを気遣ってあげましょう。

ちょっとしたケンカでも子どもからすると、とてもショッキングな出来事です。子ども自身に関することでケンカを始めたのであればなおさらのこと。

ケンカの頻度や、アフターフォロー次第では子どもの成長や思考に大きな影響を及ぼします。

そこで今回は、夫婦喧嘩をする際に絶対に避けるべき行為と子どもが受ける悪影響について紹介していきます。

夫婦喧嘩で子どもが受ける3つの悪影響と対策法

「子どもだから何も感じてないんじゃ…」と考えている方もおられると思いますが、子どもは大人が思っている以上に物事を深く考えており、赤ちゃんでも夫婦喧嘩が影響で体調を崩してしまうことがあります。

さまざまな環境下で育った子どもの性格や思考を分析した結果、夫婦喧嘩を頻繁に体験した子どもには大きく分けて3つの傾向が見られました。

ここではその3つの傾向と対策法について詳しく紹介していきます。

人間関係への悪い意識

夫婦喧嘩を目にすることにより、「男女は相性が合わない」「結婚をしたらケンカをするもの」という印象が強く根付き、学校などの私生活でも異性と関わる機会が減るという傾向にあります。

また、異性に限らず、人とのコミュニケーション自体が苦手になってしまう場合もあるのです。

夫婦喧嘩を絶対にしないということはとても難しですが、ケンカに発展しそうになった場合は、子どものいない場所に移動してから意見をぶつけ合うなどの最低限の気配りを行いましょう。

自己否定思考になる

「親がケンカしてしまうのは自分の責任だ」「自分がいなければケンカにならない」と思い込み自己否定思考になる場合が多くみられます。

人生の指針がブレてしまい、引きこもりや精神病、最悪の場合自傷行為を行う子どももいるのが現状です。

すべての物事に対してやる気が感じられなかったり、人への信頼感が薄い傾向にある子どもはこの自己否定思考に陥っている可能性があります。

ケンカをした後は、なぜケンカをしていたのかなどを子どもに話すなどして、自己否定思考になるのを防ぐようにアフターフォローを行いましょう。

親に相談できなくなる

夫婦喧嘩が頻繁に繰り返されると、「親=怖い人」というイメージが幼少期に根付いてしまい、親と話す機会が減ったり、何かトラブルが発生しても相談できなくなる傾向もみられます。

幼少期のイメージで今後ずっと、「親=怖い人」と思われるのは親としても心苦しいですよね。

夫婦喧嘩を無くすことは難しいかもしれませんが、子どものためにも感情をぶつける前に深呼吸をし、落ち着いてから話合うことを意識してみてください。

夫婦喧嘩は子どもの脳に大きな影響を及ぼす!

子どもの成長や思考に大きな影響を及ぼす恐れのある夫婦喧嘩ですが、脳科学の研究で脳にも影響が及んでいる可能性が示唆されています。

日常的に夫婦喧嘩が繰り返し行われている家庭の子どもは、夫婦喧嘩が起こるごとに脳の、海馬・扁桃体・視覚野が刺激されるのです。

影響としては、怒りや不安などの感情に対して敏感になったり、記憶能力や学習能力の低下を引き起こすでしょう。

夫婦喧嘩によって子どもの脳にも影響が及んでしまうことから、感情のコントロールの重要さが、問われます。

夫婦喧嘩をした際に絶対に避けるべき3つの行動

大人は自分の意見を持ち、夫婦ともに生活をする以上どうしてもケンカしてしまうことがあります。夫婦喧嘩は決して悪いものではありませんが、見ている側の子どもには何かしらの影響が残ると言わざるをえません。

そこで、ここでは夫婦喧嘩の際に絶対にしてはいけない3つの行動について紹介していきます。

家を出ていかない

夫婦喧嘩をした際に、家を出て行くようなそぶりを見せた場合、子どもは「もう戻って来ないのかな…」と過度な不安とストレスに襲われます。

場合によっては、体調を崩すなどの症状に襲われることもあります。

また、出て行った親が帰って来たとしても数日間は、「また出て行くのではないか」という不安に襲われ眠れなくなる子どももいるのです。

大人からすると心を落ち着かせる行為かもしれませんが、子どもにとってはとてもショッキングな行為となるため、絶対に避けましょう。

嘘をつかない

喧嘩をした後に、「何もないよ」「ケンカしてないよ」と言っても淀んだ空気や親同士の態度を見て子どもはケンカをしていたことを察知し、「嘘をつかれた…」と思い込んでしまうそうです。

夫婦喧嘩を見ただけでもショッキングな光景を目にした子どもに、「嘘」という追い討ちは間違いなく精神の大きな負担となります。

「ケンカをしてごめんね!仲直りするね!」など子どもに本音を伝えるのがベストです。

大人が思っている以上に子どもは状況を認知していることを意識しましょう。

大声で怒鳴らない

大声で怒鳴ると、子どもは大きな「恐怖」を感じます。そのような状況が頻繁に続くと最悪の場合、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症する可能性があるのです。

PTSDは呼吸困難や不眠などの症状が特徴的で、夫婦喧嘩直後に発症するとは限りません。

子どもによっては症状が長引く場合もあるため、ちょっとした夫婦喧嘩でも後悔することになるでしょう。大きな声を出して感情的にならず、子どものためにも落ち着いて話し合うことを意識してください。

まとめ:感情をぶつける前にまず子どものことを考える

お互いが大人である以上、夫婦喧嘩は必ず起こります。しかし、子どもにはなんの罪もありません。

夫婦喧嘩をしている側からしても、子どもに危害を加えるつもりはないかもしれませんが、精神が未発達な子どもはちょっとしたことでショックを受けます。

今回紹介した子どもの気持ちを理解した上で、一度冷静になった上で、子どもになるべく悪い影響が出ないように配慮した状態で夫婦の意見をぶつけ合うようにしましょう。

そんなの無理だろうと思われるかもしれません。

しかし、喧嘩が感情発散のためのレクリエーションとして行うのか、お互いに居心地の悪い状況を解消しようとして行うのか、落ち着いた状況で考えてみるのもその後の子どもも含めた家庭生活をより良くする上で大切です。

昔から「夫婦喧嘩は犬も食わぬ」と言いますが、 夫婦喧嘩している状況を、そっぽを向いて立ち去る犬の気持ちになって振り返ってみることも役に立つかもしれません。



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