中学生や高校生を中心に、第三者に迷惑をかける反社会的行為「非行」。
年々非行の発生件数は少なくなっているものの、それでも非行を理由として1年間で約50万人もの少年が補導されています。
我が子の非行に対して頭を悩ませているという親御さんもおられるのではないでしょうか。 もちろん悩む気持ちは分かりますが、抱え込まずに人に相談することがおすすめです。
そこで今回は、
- 非行に対する相談場所
- 相談を行うメリット
について紹介していきたいと思います。
「子どもの非行に悩んでいる…」「非行について相談したいがどこに相談していいかわからない」という方は是非参考にしてみてください。
Contents
非行に関する相談は積極的に行うことが大切
中学生や高校生の頃はまだ精神が未熟ということもあり、その場の雰囲気や周りに流されて非行に走る傾向にあります。注意しても何度も非行を繰り返し、悩んでいるという親御さんも多いです。
非行に関する悩みは自分で抱え込むより、人に相談することで心が楽になるほか、子どもが非行を行わなくなる糸口を見つけるきっかけにもなります。
「子どもの非行について少なからず悩んでいる」と自覚のある方は子どものことを知っている人に相談しましょう。
家族や親族に相談する
気軽に相談できる点から、まずは子どものことを幼い頃から知っている家族や親族に相談してみるのは良いでしょう。
母親に対しては大きな態度を取ってしまう子どもも父親や叔父さんには非行に走る本心や悩みなどを打ち明けてくれるかもしれません。 怒ってもらうのではなく、子どもの話を聞いてもらう役目として相談してみてはいかがでしょうか。
友人や先輩に相談する
同年代の子どもを抱えた友人や、子育ての先輩である友人などに相談をするのもおすすめです。
自分では思いつかなかった案や解決策が見えてくる場合も。 また、人に話すことで、心に抱えていた悩みを解消することにもなります。
友人にしか言えない愚痴などもあると思うので、まずは気軽に相談してみるのが良いでしょう。
周囲の人に相談しにくい場合は行政機関に相談するのがおすすめ
状況によっては、「親が単身赴任」「友人が周囲に居ない」「家族や友人に相談しにくい」なんてこともあると思います。その場合は、行政機関に子どもの非行について相談するのがおすすめです。
法務省関係
法務省では法務少年支援センターという名で非行に関する相談や家庭内でのトラブルに関しての相談を受け付けています。
実際に足を運んでカウンセリングを受けるのはもちろん、相談窓口のナビダイヤルや電話でも気軽に相談を行うことが可能です。
子ども本人の了解を得ることができれば、専門のカウンセラーとのカウンセリングも実現します。
「周りの人に相談しにくい」と感じているのであれば、まず相談窓口に電話をかけて見るのが法務少年支援センターの中には、メールでの相談を受け付けているところもありますので、メールでの相談を希望する方は、下のホームページをクリックしてみてください。
メール相談ができるところが分かります。
※受付時間 : 月曜日から金曜日の9時から17時まで(祝祭日除く)
法務少年支援センターについて、吉本興業のガレッジセールが紹介した動画もありますので、参考にしてみてください。
警察署関係
警察では少年センターや少年サポートセンターという施設を設けたり、警察署内に相談窓口を設けたりして、子どもの非行で悩んでいる親御さんや、いじめを受けて精神的ダメージを受けている子どもに向けてカウンセリングを行なっています。
時間は平日(月曜日から金曜日まで)の午前8時30分から午後5時15分まで。 事前に電話をしておくのがおすすめです。 秘密厳守のため、自分の思っていること全てをカウンセラーに心置きなく話すことができるでしょう。
また、警察では「ヤングテレホン」などの名称で電話相談を行ったり、メールでの相談を受け付けたりもしています。ので、そちらも活用するとよいでしょう。
児童相談所
各都道府県や政令指定都市に設けられている児童相談所。 法務少年支援センターや少年センターと同様に非行少年や子育てについての悩みの相談をすることが可能です。
児童相談所は、政令指定都市を除いて、各都道府県に1か所から通常3,4か所しかないため、対応する児童相談所がどこにあるのか分からない場合もあります。
その場合は、御自身が住んでいる都道府県にある一番大きな児童相談所に電話して尋ねると、相談に応じてもらえる児童相談所を教えてもらえます。
電話での助言で問題が解決する場合もありますが、来所しての相談を勧められる場合は、なるべく時間を作って児童相談所を訪れることをお勧めします。
非行に関する相談をする3つのメリットとは
「非行を相談しても意味がない」と思っている人もおられると思いますが、非行に関しての悩みを人に相談することで得られるメリットとして次の3つがあげられます。
専門家から適切な助言を受けることができる
行政機関などの窓口でカウンセリングを行った場合は、育児や非行に関する専門家から状況に応じた適切な助言を受けることができます。
専門家だからこその角度から意見をもらえるため、自分の抱え込んでいた悩みがすぐに解消されることも少なくありません。
ただし、問題によっては時間がかかる場合もありますし、専門家を頼りにしすぎるのも好ましくありません。 助言どおりにしたけど問題が解決しないと感じて落胆するかもしれません。
そのような場合は、怒ってすぐに相談を止めてしまうのではなく、専門家に助言を受けた後の状況を説明して、更なるアドバイスを受けましょう。
専門家から助言を受ける際は、解決するのは専門家ではなく、親自身であるという自覚を失わないようにすることも大切です。
非行以外の相談にも助言してもらえる
カウンセリングを行ってくれる専門家は、非行はもちろん家族間の悩みなども親身になり相談にのってくれます。非行の問題以外のことが深刻な場合は、他の専門の相談機関を紹介してもらうことがあるかもしれません。
専門家も相談の分野が異なると、適切な助言ができない場合もあるからです。そのことも意識しながら相談してみると良いでしょう。
それでも、家族や友人に話すことができていない家族内の悩みも合わせて相談することで心に背負っているものが大幅に軽くなるでしょう。
子ども本人に対しカウンセリングをしてもらえる
家族という視点ではなく、第三者という視点から子どもと一対一でカウンセリングを行なってもらえるのも大きなメリットです。 専門家だからこそ聞き出せる子どもの悩みや、本心などもあります。
しかし、無理やりカウンセリングに連れ出すのは厳禁。 あくまで子どもの同意が得られた場合のみ、専門家とのカウンセリングに足を運んでもらいましょう。
まとめ:悩みを抱え込まないことが大切
非行に関しての悩みはもちろん、様々な悩みは抱え込まずに人に相談することが重要です。 家族だからこそ、友人だからこそ、専門家だからこそ見えてくる考え方も数多くあると思います。
実際に足を運ぶのはハードルが高いと感じている人は、まず電話で相談してみるのがおすすめです。多くの相談機関では、最初に電話やメールで相談を受けた後、必要に応じて予約をした上で面接を行っています。
いきなり相談機関に行っても、相談の担当者が相談に応じられないことも多々あります。まずは、電話やメールで相談をした後、必要に応じて相談機関に足を運びましょう。
自分一人ではなく、御家族と一緒に相談に足を運ぶのもよいでしょう。相談の対象となっている子どもさんも一緒に行けると、解決が早まる可能性が高まります。
非行は一歩間違えれば大きな事件に繋がる恐れがあります。 家族でよく話し合った上で、子どもの明るい未来のために最善の選択を行いましょう。
18歳息子の原付ナンバープレートの窃盗です。
息子は免許はあるのですが友達が免許もないのに原付をもらい 何年も放置してあった原付のナンバープレートを友達の原付につけて走ってたところを警察に捕まり 事情聴取をとられ 家庭裁判所へ書類を提出しないといけないみたいで 初めての事なので夜も寝れなくて死にない気持ちになってます。
Hさん
御心配ですね。
本年4月から18歳以上が成人扱いとなっていますが,少年法という法律は20歳未満の者に適用されます。
少年法では,すべての事件を家庭裁判所に送るという決まりがあります。
それで息子さんの事件が家庭裁判所に送られたと考えられます。
事件が重大であったり頻繁であったりすれば本人が捕まえられて家庭裁判所に連れていかれます。
息子さんの事件は書類で送られたとのことですので,重大とは考えられていないと思われます。
いずれ家庭裁判所から連絡があるのではないかと思いますが,しばらく時間がかかると思いますので気長に待ちましょう。
大したことしてないのにと思われるかもしれませんが,
放置してあるバイクからナンバープレートを外すのも(息子さんが実行していなくてもその場にいれば共犯になる可能性もあります)
ナンバープレートのない原付バイクに他のバイクからはずしたナンバープレートを取り付けて走るのも違法行為になります。
運転免許を持っているということは,堂々と運転することができる一方で,
違法なことをすればより責任は重くなります。
そのことを親子でしっかりと受け止めて今後の生活を気を付けていくことが大切です。
あまりくよくよせず,息子さんとの対話を心がけてください。
また何かありましたら遠慮なくコメントしてください。
※お名前は,プライバシー保護の観点からイニシャルに変えさせていただきました。