年代別にみた万引きの心理とクレプトマニア(窃盗症)

 

商品の代金を払わずに自分の物として持ち去る犯罪行為、万引き。

万引きを行う理由は様々ですが、心理的には年代別で傾向が見えています。 そこで今回は、年齢別で万引きを引き起こす心理について紹介していきます。

万引きは窃盗罪に該当し、10年以下の懲役、または50万円以下の罰金が科される可能性があります。 犯罪行為ではありますが、万引きのスリルがたまらなくなり、常習化する人もいるのです。

万引きをする人の心理を知った上で適切に対処しましょう。

「身近に万引きをしている人がいる」「子どもが万引きしていた」などで悩んでいる方は、是非参考にしてみてください。

年代で異なる万引きを行う心理とは

万引きを行うきっかけとしては「物欲」「緊張感からくるスリル」「いじめ」など様々です。

また、万引きのきっかけや万引きを行う心理は年代によって違いがあります。

ここでは幼稚園児・小学生・中高生・大人・老人のそれぞれの万引きを行う心理について紹介していきます。  

幼稚園児が引き起こす万引きの心理

幼稚園児の場合は「万引き」「物を盗る」と言う行為に対して罪悪感を感じていないケースが多いです。

ただ対象となる物が欲しいという心理状態が強く、盗ってしまうことが多くあります。

また、これは万引きではありませんが、欲求以外にも対象物の所有者の幼稚園児と関わるきっかけが欲しくて、いたずらっ気を出してその子の物を盗ってしまう場合もあります。

何度も万引きや物を盗る行為を繰り返す場合は、相手が困ることを説明してやめるように注意しましょう。

その際、より適切に相手と仲良くなるための方法を教え、それがうまく行ったら一緒に喜び、マイナスの行動をプラスに転じるようにサポートましょう。  

小学生が引き起こす万引きの心理

小学生になると万引きに対して、犯罪という意識は高くなります。

しかし、小学生が引き起こす万引きは犯罪の意識よりも物欲が上回ることが多く、ダメな行為だと認識していても盗るという行動を犯してしまう場合があるのです。

小学生になれば、社会性が身に付いてくる反面、友達や学校教師、保護者などとの関係でストレスを強めることもあります。万引きの行為そのものだけでなく、その背景にある気持ちにも意識を向けながら注意指導していきましょう。

また、子どもには結果を求めるより、努力しているプロセスに注目して褒めるように心掛けましょう。結果をほめると、うそをついてでもよい結果をしめそうとしたり悪い結果を隠そうとしたりして一層ストレスを強めかねません。

結果はともかくとして頑張ったことをほめるようにすると、より物事に集中できるようになり、万引きなどからも遠ざかることができるようになるでしょう。

中高生が引き起こす万引きの心理

中高生も物欲が犯罪行為を上回り万引き行為に及ぶケースもありますが、他にもいじめが関係している場合や万引き自体にスリルを感じて行う場合があります。

そのため、もし自分の子どもが万引きをしてしまった場合は、本質的な理由を聞き出すことが大切です。もしかすると子どものSOSのサインかもしれません。

中高生ともなると、自分で考える力も付いてきますが、大人への移行期でもあり、心身のバランスがくずれがちでもあります。

「何で万引きしたのか」と問えば、「欲しかったから」と答えるかもしれませんが、言葉にならないような悩みや問題を抱えていて、そのストレスから万引きに及ぶこともあるのです。

社会的な枠組やルールへの反発から万引きに及ぶこともあります。そうした行動をとり周囲からの働き掛けを受ける中で自分の中に行動基準を作ろうとしているのかもしれません。

もしかしたら、まるで何にも考えていないように見えることもあるかもしれません。個人差もあるでしょう。 そんな子どもを丸ごと受け止め、相手の状況をよく見極めてから働き掛けることが大切です。  

大人が引き起こす万引きの心理

大人になると万引行為に対しては100%犯罪という意識がある状態となります。

もちろん自分の欲求を満たすために、万引き行為を行う大人もいますが、摂食障害といった精神障害が原因で万引きを行なってしまう人も少なからず存在します。

摂食障害は食べ物を食べても吐いてしまうなどの症状が伴うことから、食品を購入するのが勿体ないと感じ、万引きを繰り返す場合もあります。

万引きに対しては、いずれも万引きを抑制し、適切に日常生活を送ることができるように指導することが大切ですが、摂食障害などの病気が背景にある場合は、病気の治療を合わせて行うことが大切です。  

老人が引き起こす万引きの心理

老人が万引きを行うケースが最近深刻化してきています。

最初は万引きをされたお店も、老人だからという理由で注意程度にとどめている場合が多いようですが、その対応の甘さがゆえに安易に受け止め、万引きが常習化してしまう人がいるようです。

また、万引きが常習化した状態で認知症が進行した場合は、罪への意識が薄れ、反省を望むのも少し難しい状態となるかもしれません。

万引きの背景に経済的な問題のみならず、認知症が関係しているような場合には、包括支援センターや病院などと相談しながら適切な対応をすることが必要です。

クレプトマニア(窃盗症)の特徴とは

クレプトマニア(窃盗症)とは窃盗を働いた商品が欲しいからではなく、万引きをする際に感じる緊張感と万引き後の開放感の精神の抑揚に刺激を感じてしまう精神障害の一つです。

窃盗罪として罰せられたとしても、精神的な部分に根源があるため、再度万引きを行なってしまう人も大勢います。

以前は有名なスポーツ選手がクレプトマニアを発症し、万引きを行い逮捕されるというニュースが取り上げられたこともありました。

クレプトマニアという言葉は、あまり聞かないとは思いますが、身近な人が発症する可能性もある、軽視できない症状です。

クレプトマニアを引き起こす原因

クレプトマニアは、うつ病やストレス、摂食障害が原因で発症する可能性があります。自分の体を絞るために始めたダイエットが過激すぎてストレスがたまり、クレプトマニアを発症するケースも見られます。

ストレスを溜め込まず、適度に発散しクレプトマニアを発症するほどに自分を追い込まないようにしましょう。

詳しくは以下の記事を参考にして下さい。

相談が鉄則!クレプトマニアを引き起こす3つの原因と5つの診断基準

万引きを防ぐための対処法

万引きを軽視している方もおられるかもしれませんが窃盗罪という犯罪行為です。

そのため、自分の子どもや周囲の人が万引きを行なった場合は厳重に注意しなければなりません。ここでは犯罪行為ともなる万引きを防ぐ対処法について紹介していきます。  

子どもの万引きを防ぐ対処法

犯罪行為を犯してしまう子どもの傾向として親からの愛情不足や不仲などがあります。 「自分に注目してほしい」という欲求から万引きを犯してしまう子どももいるほどです。

他にもいじめが関係している場合など、周囲の環境が原因となり万引き行為に手を染める子ども達も存在します。

日頃から密なコミュニケーションをとり、子どもと親の信頼関係を築き、子どもと気軽に話すことができる環境を作り上げておきましょう。 万引きはどんな理由があろうとも犯罪行為には変わりはありません。

各年代別の項目でも対処法について説明してきましたが、未然に防ぐ、あるいは万引きが重症化するのを防ぐことも大切です。

そのためには、厳しく注意することも必要ですが、それぞれの年代に応じ心理面の問題も考慮して対処するように心掛けましょう。  

大人の万引きを防ぐ対処法

大人のクレプトマニアや摂食障害が原因での万引きは法的に罰せられても治りません。

精神的な障害のため、専門科を受診し特別な治療を受ける必要があります。

また、少しでも自分にクレプトマニアや摂食障害などの症状がみられる場合は、悩みを抱え込むのではなく、周囲の人に相談しましょう。

まとめ:万引きに関する悩みはまず相談

万引きに関する事柄で悩んでいる場合は、まず話しやすい友人や家族などに相談するのがおすすめです。

もし「身近な人には相談しにくい…」と思った場合は、専門の相談センターなどに相談するのも良いでしょう。

自分一人で解決策を見つけるのではなく、相談相手共に一緒に解決に向かい歩むことが大切です。 悩んでいてもなかなか良い解決方法はなかなか見つかりません。

まずは相談センターに電話をかけてみるなど、少しでも行動に移してみてはいかがでしょうか。

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