車やバイクなどで歩行者を跳ね、怪我をさせた可能性があるにもその場を立ち去るひき逃げ。対処せず逃げたことにより、被害者が亡くなってしまう事例も少なくありません。
本来ならひき逃げなどしそうにもない人が、実際ひき逃げを行なってしまう時には3つの心理が働いていると言われています。
そこで今回は、ひき逃げの心理・事故を起こしやすい人の特徴もふまえて詳しく紹介していきます。
Contents
交通事故を起こしやすい人の4つの特徴
ひき逃げを起こしやすい人は、その他の交通違反や交通事故も起こしやすいと言われています。
また、交通事故を起こしやすい人には4つの特徴があることもわかっているのです。その特徴について紹介していきます。
①状況を観察して適切に判断する能力が低い
ブレーキの踏み込み具合や、相手の車が迫ってくるスピード、どのタイミングで車の流れの中に入るかのタイミングなど、道路状況を観察しながら適切に判断する能力が低い人は、交通事故を引き起こしやすい傾向があります。
道路状況がよく見えておらず、即判断できない、判断できたとしても見込みが甘いなどの理由から交通事故を起こしがちであると言えます。
②感情的になりやすい
感情的になりやすい人は、運転中に感じたフラストレーションをスピードに変えて発散する傾向が見られます。
そのため、カッカしながら車を運転して、スピード違反や障害物に激突するなどの交通事故を引き起こすことがよくあります。
また、感情的になりやすい人は、あおり運転を行うリスクも高くなると言われています。
あおり運転をする人の3つの心理とあおってしまう2つの要因
③自己中心的な思考
自己中心的な思考で車を運転する人は、他のドライバーの進行を意識することができずに交通事故を引き起こしてしまうことがあります。
また、事故に至らなかったとしても、人の迷惑を考えずに危険な運転を行う傾向があるため、警察から厳重注意を受けることもあるでしょう。
無理に間に割り込んだり、他のドライバーのことを考えずに運転する人は注意が必要です。
④危険予知能力が低い
「自分が動けば他のドライバーがどう行動するか」「今動くとどのような危険があるか」などの危険余地能力が低い人も、交通事故を起こしやすい傾向にあります。
運転手からすれば「問題ない」「安全だ」と思っていても周囲からすると、とても危険なハンドリングを行なっていることも多くあります。
比較的運転歴の浅い初心者ドライバーにこの傾向にありますが、運転を行う時間・危険が予測される場面に多く出くわすことで危険予知能力を高めることが可能です。
ひだかあさん
ひき逃げする人の3つの心理
ひき逃げは犯罪となりますが、実際に行う人が後を絶ちません。また、実際にひき逃げを行った人を見ると、意外に真面目な人だったり穏やかな人のことも多いのです。
ここではひき逃げの3つの心理について紹介していきます。
①自分の犯罪を隠すため
ひき逃げを犯罪と認識している人は、警察に捕まりたくないがためにその場から逃げてしまうことがあります。
自動車やバイクで歩行者を跳ねた瞬間から、ドライバーには救助の義務があります。
それを放棄して自分の悪事を隠すためにその場を立ち去り、救護していたら助かる命も助からなくなるというのは、とても卑劣な行為と言えるでしょう。
②逃げられるのではないかという思考
「歩行者以外に目撃者がいないのであれば逃げ切れるのではないか」という思考が働き、ひき逃げを行うドライバーもいます。
しかし、今は警察の鑑識技術が高まっており、車に触れた繊維から車を特定することも可能となっているのです。
犯罪を犯して逃げ切れることは、ほぼありません。むしろ逃げることで罪が重くなり、最悪の場合歩行者を死亡させてしまう可能性もあるのです。
歩行者に接触した場合は、まず「助ける!」ということを最優先で考えるべきでしょう。
③日常ではあり得ない極限状態から解放されるため
真面目な人穏やかな人がひき逃げを行う場合は、この心理に掻き立てられている可能性が高いです。
日常ではありえない状況に追い込まれ、パニック状態に陥って、そのストレスから逃れるためにその場を立ち去る。
この場合は、少し落ち着いた後に現場に戻ったり、出頭したりするケースが多く見られます。
まず救助が鉄則
先ほども少し触れましたが、ドライバーが車を運転中、相手に怪我をさせた時点でドライバーには相手を救助する義務があります。
自分自身が救助に関する知識を有していなくても構いません。止血する ・救急車を要請する・助けを呼ぶなどその場で自分ができることを最大限に考え、その歩行者を救助することを最優先で考えましょう。
必要があれば、119番に電話をして救急車を呼びます。そして、できるだけ早く警察に連絡します。
それから、保険会社に連絡します。また、通勤途中であったりする場合は職場に連絡します。
一旦事故となると、現場検証があったりするので、すぐに 出勤するのは難しいからです。
たとえ歩行者が「どこも痛くない大丈夫」と言ったとしても、後から症状が現れる場合もあります。
どんな場合でも必ず警察に通報した上で病院に行き、体に問題がないか検査してもらいましょう。
まとめ:日頃から余裕のある運転が大切
ひき逃げが発生する場合は、基本的に心に余裕がない状態で運転をしている場合が多いです。そのため、日頃から心に余裕のある運転を行うことが大切といえます。
どんなに急いでいても、安全第一を考えて道路交通法を犯さない運転を行いましょう。
特に見通しの悪い交差点では、よく交通事故が発生します。「止まれ」の表示がある場合は、必ず一旦停止をしてゆっくりと進みましょう。
また、他の車が歩行者と接触していた場合はすぐに救助に加わりましょう。1人では救えない命でも2人だとなんとかなる場合もあります。
率先して行動を行うことが大切です。
もし、相手が自発的に呼吸をしていない場合、救急車の到着を待つ間、心臓マッサージを行うだけでも相手の方の蘇生率が高まります。
心臓マッサージは1分間に100回、相手の心臓の上に両掌を重ねて肘を曲げずにリズミカルに押すのが効果的であると言われています。
それを2人で交互に行うと、大幅に生存率がアップします。
ひだかあさん