最近ニュースで取り上げられるようになったあおり運転。他人の車に対して圧力をかけ、運転を妨害する道路交通法違反の1つです。
時には、死者が出てしまうほどの悪質な行為ですが、あお煽り運転を行う人が後を絶ちません。
そこで、今回はあおり運転をする人の3つの心理とあおり運転に至る2つの要因について紹介していきます。
Contents
あおり運転の定義
あおり運転は、道路を走行する自動車・バイクなどに対して周囲のドライバーが故意的に行動を妨害・威圧などを行い、危険な状態に追い込むことを言います。
幅寄せ、クラクションの乱用、物を投げつける、 低速運転などあおり運転の手法は様々です。どれも道路交通法違反に含まれ、場合によっては殺人未遂などの罪にも問われることもあるでしょう。
あおり運転を行う3つの心理
あおり運転を行う人は、次のような3つの心理状態に陥った時にあおり運転を行う傾向が見られます。
この心理は誰でも抱く可能性があるもので、肥大化すればするほど過激なあおりを行うおそれがあります。
そこで、ここでは3つの心理状態について詳しく紹介していきます。
①急いでいるのに対して怒りを感じている
車を運転しており、時間に迫られている場合・急いでいる場合はあおり運転が発生する可能性が高くなります。
あおり運転を行った際に、あおられた方が途中で道を譲ってくれるような場合は別ですが、あおられると余計にゆっくりと車を走らせるような人だと、一層時間がかかってしまいます。
しかし、それでも行動に移してしまうほどストレスが強くなっている場合があるのです。
「遅刻してしまう」「間に合わない」という緊張状態の中で、低速走行の車が前を走っていたり、無理な割り込みをしてくる車がいたりすると苛立ちを覚え、あおり運転を行なってしまいがちになります。
②予想以外の行動に怒りを感じる
自分が予想していた行動に反した運転をされた場合もあおり運転が発生する状況になりやすいといえます。
予想外の行動を行われた場合、あおり運転を行うドライバーは、「安全を脅かされた」と思い、突発的にストレスが上昇します。
このストレスが溜まった状態だと物事を適切に判断する力が鈍くなり、あおり運転に至ってしまうようです。
③相手から攻撃されているように思えて反撃する
相手ドライバーに悪気がなかったとしても、当のドライバーが「攻撃された」と感じた場合は、あおり運転が発生しやすくなります。
相手のドライバーが道路に障害物があり、少し避けたときなども、隣の車線を走行している車のドライバーは少しあおられたと勘違いしてカッとなり、あおり運転を行う場合もあるのです。
ひだかあさん
あおり運転をしてしまう2つの要因
あおり運転を行う人の中には日頃、性格が穏やかな方も見られます。
これは、性格が豹変しているのではなく匿名性・安心感という2つの要因が大きく関係しています。
この2つの要因が存在することで「車に乗ってあおり運転を行う」という行為のハードルが低い状態となるのです。
①匿名性
あおり運転をされている場合、同乗者がいない限り相手の顔を凝視することは難しいでしょう。
そのため、あおり運転を行っている人の心理としては「顔は見られない」という匿名感が働きます。
最近では、ドライブレコーダーの普及によりこの匿名性の効果は弱まってきていますが、それでもこの匿名性を盾にあおり運転を行う人が後を絶ちません。
②安心感
車という空間は狭く、自分だけの空間という意識が強く働きます。また、硬く大きな物(車)に体を覆われているということもあり、いつも以上に気持ちが強くなる傾向もあります。
この安心感が、あおり運転を行うハードルを大きく下げているのです。
また、大きな車や高級車に乗っている場合はより安心感が高まる傾向があるため、そういった車に乗っている場合は過剰に気持ちが高ぶらないように注意することが大切です。
車の運転で起こる事件の85%は怒りが原因
あおり運転に限らず、車の運転で起こる事件の85%が怒りが原因であると言われています。
心を落ち着かせるために車を運転するという方もおられると思いますが、より冷静に運転することを意識してから運転を開始してください。
信号無視をする・スピードを出す、あおり運転をするという行為にストレスを解消する効果はほとんどありません。
交通ルールを犯すのは、反則金の支払いという行政処分のレベルで済むものもありますが、その範囲を超えると、刑罰が科される犯罪行為となり、あえて言えば殺人などと同じくくりです。
交通違反は見逃されている違反も多いため、軽視している方も多いと思いますが、違反点数6点未満の行政処分のレベルを超えれば犯罪として扱われるということ、命にも関わる可能性があるということをより意識してみてください。
まとめ:ドライブレコーダーはとても有効
ドライブレコーダーの取り付けを済ませていない車もまだ一定数みられますが、 もしものためにも設置しておくことを強くおすすめします。
「自分は安全な運転を行っている」と思っていても、周囲のドライバーからするとストレスに感じていることもあるのです。
あおり運転や他の交通違反に巻き込まれないためにも、設置しておく方が良いでしょう。
最近では前と後ろ両方にドライブレコーダーを取り付けている車もあるほどです。
自分の正しい運転を証明するためにも、自分自身の運転を 適正なものにするためにも、1台につき1つはドライブレコーダーを取り付けてください。
ひだかあさん