日本では年間約90万件以上の犯罪が起きています。犯罪者には法で定められた適切な罰則が与えられますが、残された犯罪者の家族は世間から冷ややかな目でみられることも少なくありません。
犯罪者の家族はどのようなことに苦しみ、それに対してどのような対策を取るべきなのでしょうか。
今回は、実際に犯罪者家族が体験した苦難を実話に基づいて説明していきたいと思います。
Contents
犯罪者の家族が直面する5つの被害
子供や親が罪が重い犯罪者となった時、残された家族は何かしらの二次被害に遭うことが多いです。ここでは犯罪者家族が直面する5つの被害について紹介していきます。
過激なマスコミの報道
近年、マスコミのプライベートを無視した過激な報道が問題となっています。犯罪者の幼少期や普段の生活についての情報を得ようと24時間張り込みを行う記者もいるほどです。
また、マスコミは家族だけではなく、犯罪者の同級生や親戚、友人関係などにも情報の提供を求めるため、様々な方面の人々に悪影響を与えます。
電話やインターネットでの嫌がらせ
電話での嫌がらせは昔から行われています。しかし近年では、SNSなどの普及により、かつて以上に情報が早く全国にいきわたるようになりました。
電話が夜中でも鳴り止まなかったり、インターネット上の書き込みなどで過剰なストレスや恐怖症に襲われる家族もいます。
家族に思春期の子供がいる場合は、情報も入ってきやすいため、より強いストレスを感じてしまうかもしれません。
子供がいじめにあう
子供は学校で激しいいじめにあうこともあります。昨日までは仲良くしていた友達から距離を置かれ、校内で話をしてくれる人が居なくなってしまい、不登校や退学などに陥る可能性が高いのです。過度なストレスが原因で体調を崩してしまう子供もいます。
仕事が続けられなくなる
勤務していた職場を辞めさせられる、または、肩身が狭くなり転職を余儀なくされることもあります。しかし、新しく就職した職場でも噂が立ち、すぐに辞めてしまう事例も少なくありません。
何度も退社を繰り返し、定職に就けなくなることも。被害者への賠償金が発生している場合は、非常に苦しい生活を余儀なくされるでしょう。
また、学生の被害者家族が、アルバイト先で犯罪者の家族であることに言及され、不利益を被る事例もありました。
家庭崩壊
ストレス・お金・病気・いじめなど様々なことが積み重なり、離婚や家庭崩壊に至ることも往々にしてあります。離婚や家庭崩壊をした場合は、子供に大きなストレスが降りかかることになります。
また、過去には犯罪者家族が婚約を取り消されたり、通っていた学校を自主退学したりといった事例もありました。
犯罪者の家族が自衛する3つの策
犯罪者家族が犯罪者の人格形成に影響している場合もありますが、もちろん無関係なケースも存在します。
自宅などへの落書きや暴行は、当然犯罪です。
そのためあまりにも被害が大きい場合は、
- 弁護士に相談する
- 警察に相談する
- NPO法人に相談する
などをしてみてください。
NPO法人のWorldOpenHeart(WOH)は、加害者家族をサポートする団体です。
小さな悩みや困っていることは気軽に相談してみると良いでしょう。
まとめ:犯罪者家族への風当たりが強くなるのが現実
「自分たちは関係ない」とどんなに思っていても世間からの風当たりが強くなるのが現実です。いわれのない被害を受けているのであれば、、警察などに通報するのが良いでしょう。
小さな子供や思春期の子供がいる場合は、遠方に引っ越すのがベストです。時間が経てば、少しずつ被害は少なくなっていきます。