保育園や幼稚園に入ると、子ども同士で発生してしまうケンカ。
大人からするととても小さな原因で発生するものかもしれませんが、感情のコントロールが難しい子どもは、つい手を出し合うほどのケンカに発展してしまうのです。
親が仲介すればすぐに解決する内容がほとんどですが、子どものケンカは感情の成長のためにも子ども自身に解決してもらうのがベストです。
そこで今回は、子どもがケンカした時に親が取るべき行動をテーマに紹介していきます。
「子どもがケンカをしてきた…」「子どもが相手の子どもに怪我をさせた…」と困っている人はぜひ参考にしてみてください!
Contents
子ども同士がケンカした際に絶対にしては行けない3つの行動
子どもが初めてケンカをしてきた場合、親自身も少し驚いてしまい、どのような行動をとればいいのかわからなくなることもあると思います。
慌てて起こした行動が予期せぬ方向に進んでしまうことも…。
そこで、ここでは親が絶対にとってはいけない3つの行動について紹介していきます。
子どもの話を聞かない
まず、ケンカをしたことに対して子どもの話も聞かずに一方的に子どもを責めるのはやめましょう。
どんな状況であっても子どもの口から何があったのかなどの確認を行うことが大切です。
大人の目からの情報と子ども自身が感じていたことにかなりのギャップがあり、子どもの本当の気持ちを掴み損ねる可能性もあるからです。
また,子どももケンカをするようになった経緯や自らの気持ちや行動を言葉にすることで行動を客観視し、余裕をもってケンカになった状況や友達の立場を理解するようになる可能性もあります。
まずは、相手の子どもの命に危険がないかを確かめ、危険がないと判断できたら子どもの話を聴くことを第一に行いましょう。
すぐに親が仲介する
すぐに親が介入することで、子どもはケンカに対して深く考えることなく問題が収まったかのように見える場合があります。
しかし、これでは再度ケンカを引き起こしたり、また他人を傷つけてしまう可能性があります。まずは子どもから事情を聞き、よく考えてもらった上でケンカの内容について深掘りし、『何がいけなかったのか』などを明確にしましょう。
そして、子ども自身がケンカを解決できるように仕向けましょう。
子どもの前で相手の悪口を言う
子どもの前で相手の悪口をいうのは厳禁です。子ども自身「自分は悪くないんだ」と思い込み、再度同じようなケンカを引き起こす可能性があります。
相手の悪いところではなく、自分の子どもが取った行動でダメだったところ,相手の子どもがなぜそのような行動をとったのかを理解することに焦点を当て話を進めていきましょう。
子どものケンカで親が伝えるべきこと
ケンカは大人になってもするものです。それにも増して,子どもは感情が成長しきっていないため、相手のことを考えられずにケンカするに至ることがほとんどです。
子どものケンカは、起こるまでの過程より、起こしたあと子どもが何を感じるかが重要と言えます。『どうすればよかったのか』『ケンカをした後の行動』などは、自分で考えさせつつも親がサポートしてあげなくてはいけません。
子どものケンカを悪い出来事ととらえず、成長できる出来事とポジティブに認識し解決までよりそってあげましょう。
子どもがケンカをした際に親が取るべき2つの行動
子どもがケンカをした際、親が取るべき行動は大きく2つ。子どもが怒ったり泣いたりしている分、親は冷静に対応することが大切です。
相手の気持ちを一緒に考える
まずは、子どもからケンカの経緯を聞きましょう。
その後、子どもに問いかけるように、 「〇〇(相手)君は何でそうしたと思う?」 「〇〇(相手)君はどう思ったと思う?」 「〇〇(相手)君はいつもは意地悪じゃないよね?」 など質問方式で、話していき、相手の気持ちも考えてもらいつつ、自分の悪かったところも反省するように促しましょう。
その際、子どもが自分が責められていると被害感や防衛的な気持ちを強めるおそれもあるため、責め口調にならないように気を付け、優しい口調で話しかけましょう。
厳しく叱ることも大切
子どもが一方的に相手に暴力を振るったり、傷つけたり、命に関わるような危険なことを犯していた場合は、もし間に合うようであれば,命の安全を確保するように努め,命の危険がなくなった状況で事情を聞いた上で厳しく叱ることも必要です。
この時ただ叱るのではなく、何がいけなかったのかを明確にして子どもに伝えましょう。また、叱る際は、「暴力はダメ!」と言いながら子どもの頭を叩くようなことをしてはいけません。
もしそういうことをすれば、子どもは親の言うこととすることに矛盾があると感じ、親の言うことを聞かなくなるかもしれませんし、『暴力は振るってもいいもの』と認識してしまうおそれがあります。
怪我をさせたりひどく精神的に 傷付けた場合は謝罪が必要
子ども同士のケンカで、もし自分の子どもが相手に怪我をさせてしまったり、深く精神的に傷付けたりした場合は、子どもと一緒に相手の家まで行って謝りに行くといいでしょう。
親だけではなく、子どもも一緒に連れていき『悪いことをした場合は相手に謝る』ということを子どもに教えることが大切です。 子どもが素直に謝ったあとは、冷たく接するのではなく、たっぷり愛情を注いであげましょう。
まとめ:ケンカは成長の源
ケンカと聞くと悪いイメージがありますが、子どものケンカは感情の成長につながる良い機会です。
また、子どもはケンカをすることで感情の成長が期待できる他、相手との友情がより深くなることもあります。
子どものことで心配になるとは思いますが、あくまで親御さんはサポートの立場に徹して成長を見守ることを意識しましょう。
ただし、相手が怪我をした場合や深く精神的に傷付いていることが分かった場合は、親として相手の親や子どもに謝罪し、相応の対応をとることも必要なことも意識しておきましょう。