殺人・脅迫・万引き・ひき逃げなどテレビでは毎日犯罪に関するニュースが絶えません。
なぜ犯罪は起こってしまうのでしょうか。もちろん犯罪者となる人の人格にも問題がありますが、その人格を幼少期から形成する家庭環境は犯罪行為に対して強い因果関係があると言われています。
そこで今回は、犯罪者の家庭環境で見られる4つの特徴と最良の家庭環境について紹介していきます。
Contents
犯罪者の家庭環境でみられた2つの貧困
犯罪者が過ごしていた家庭環境は大きく分けて2つの貧困、「経済的貧困」「教育的貧困」だったというデータがあります。
それぞれの貧困について説明していきます。
経済的貧困
経済的貧困は文字通り、生活が経済的に苦しかった家庭のことを示します。生活の苦しさなどから親子のコミュニケーションが極端に少なく「子どもの頃は孤独だったイメージが強い」と話す犯罪者も多くいます。
また、家が貧しいことで学校でいじめなどにあい、貧困がコンプレックスとなるケースも見られます。
教育的貧困
親の無関心やしつけ教育の不足により、物事の良し悪しが理解できず犯罪を繰り返してしまう環境を示す、教育的貧困。教育的貧困の犯罪者は再犯率が高いのが特徴的です。
「親から何かを教わったことはない」「親と何かを一緒にしたという記憶はない」と語る犯罪者も多くいます。
犯罪者の家庭で共通する3つの特徴
刑務所に服役している犯罪者を調査したところ、犯罪者の家庭では3つの共通点が見られました。ここでは3つの共通点とそれぞれの特徴について紹介していきます。
繰り返される家庭内暴力
犯罪者の家庭で特に多いのが家庭内暴力です。幼少期から暴力に触れているため、暴力や人を傷つけることへのハードルが一般の人より低いのが特徴といえます。
犯罪者自身が暴力を受けていた場合はもちろん、父から母へのDVを目撃していただけでも何らかの影響を受けると言われています。
愛情不足
「教育的貧困」でも少し触れましたが、愛情不足や親の無関心も犯罪者の人格を形成する原因の一つと言われています。人が嫌がることを楽しんでしたり、人とのコミュニケーションが苦手であるなどが特徴です。
犯罪はもちろん、不登校や引きこもりがちになる傾向も見られます。
過度のストレス
頻繁に変化する家庭環境(離婚・再婚・引っ越しなど)に置かれていた子どもも将来犯罪に手を染める傾向が見られました。しかしこれは大人にとっても大変な出来事です。
子どもにとっては尚更のことショッキングな出来事で過度なストレスを感じてしまうこともあります。
こうしたストレスが原因となって犯罪へと手を染めてしまうこともあります。
犯罪に走らない家庭環境
では、どのような家庭環境がベストなのか。
例をあげると、
- 思いやりのある家庭
- 笑顔溢れる家庭
- 気軽に相談できるフレンドリーな家庭
- 本音で話し合える家庭
- 適度にお出かけなどができる家庭
などが、ベストな家庭と言える特徴的なものです。
あくまで一部の例ではありますが、「子どもと親との距離が近く何でも話し合える環境」を形成することが重要といえます。
どんなに忙しくても1日1回は子どもと会話する時間を設けるようにしましょう。
大きな事件の犯罪者は幼少期から奇妙な行動に
連続殺人や通り魔事件など大きな事件を引き起こす犯罪者は家庭環境に関係なく、幼少期から奇妙な行動をとっている傾向があります。
「佐世保高一同級生殺害事件」の加害者の少女は小学校の頃から動物を解剖するのが趣味で、様々な動物を拾ってきては解剖を行なっていたと言います。
また、同級生から嫌がらせを受けた腹いせにその同級生の給食に漂白剤を混入させ、救急車で搬送される事件になったそうです。
誤った親の対応
常識では考えることができない奇妙な行動をとった少女に対し、学校側は心理カウンセリングを受けることを子どもの父親にお願いをしましたが、父親はそれを拒否。周囲からの目を気にした結果の判断だったと後に父親は語ります。
その後数年して、少女が高校に入った頃、同級生の少女を殺害し日本中を震撼させた、「佐世保高一同級生殺害事件」が起こります。
家庭環境の問題が大きい場合、本人のみのカウンセリングでは解決しないことも多いのかもしれません。
しかし、本人が小学生の段階で家族も含めて適切な介入がなされていれば、起こらない可能性が高かった犯罪の典型的な例と言えるでしょう。
まとめ:子どもが納得するように教育と温かみのある家庭環境を
子どもは興味本位から虫などに対して残酷な行為をすることがあります。
そのような場合は、頭ごなしに注意するのではなく、なぜそのようなことをするのか理由を尋ねた上で、「なぜそのような行為をしてはいけないのか」を明確にし、子どもが理解できるように伝えてあげることが大切です。
一度で聞かない場合は、何度も注意を行いましょう。
家庭では子どもを大切にし、暖かな家庭環境を築くことが重要です。
家族みんなで食事をしたり、出かけたりするなどして子どもと深くコミュニケーションをとるようにしましょう。
犯罪者が生まれやすいとされる環境にある両親に、国(行政)がきめ細かいフォローをし、子どもが穏やかに育つよう手助けをすることが必要だと思いました。
もう一つは、そのような犯罪高リスク環境で育った男女に子どもを生ませないようにするのも、有効な対策だと思います。
人権侵害&残酷と言われそうですが、後々犯罪者が出てこないようにする最も確実な方法だと思います。
私個人は20代に精神疾患を発症、ADHDも診断され、子どもを生むべきでないと決心しました。その判断は個人的には正しいものと思っています。
mayumiさん
コメントありがとうございます。真剣に考えてくださったのだなあと感謝します。
非行や犯罪を抑制するのにそういう経歴のある人が子どもを産むのをやめさせてはどうかというご意見ですが,非行や犯罪が生じるのは,環境による影響が大きいと感じるので,仮に犯罪を犯した人に子どもを産ませないようにさせたとしても,犯罪をなくすのは難しいのではないかと思います。子どもは生まれていい。その生まれた子どもたちをいかに犯罪に巻き込まれないように育てていくかが課題だと思います。これはあくまで私の私見です。
何が非行や犯罪であるとするかはその時代や住んでいる国や地域,文化によって左右されるものです。また,何を病気(異常)とするのかも同様であると思います。
ADHDにしても,そういう診断名がなかったころは,ちょっと落ち着きのない人,気の変わりやすい人,風変わりな人,人付き合いの苦手な人などですんでいたかもしれません。私自身のそういう傾向があると思っています。ただ,それでも一応生活はしていくことができていると思っています。
しかし,そのことで著しく困るようであれば何らかのサポートを得ることで生きやすくなる場合もあるかもしれません。
mayumiさんは,20代のときに精神疾患を発症し,ADHDの診断されて,子どもを産むべきではないと決断されたとのことですね。そう決めることによって自分が生きやすくなすのであればそれもよし。しかし,それによってかえって生きにくくなるようであれば,考え直すこともありかと思います。
今の時代,何が良くて何が悪いのか,とても分かりにくいなあと感じています。自分が信じてきたことが実際には真逆だったということもあります。こんなときにこそ自分を見失わないように心掛け,冷静に世の中を見て,最善と思える判断をし,行動することが大切ではないかと思います。
うまくまとまりませんが,何かありましたら,またコメントしてくださいね。
手厳しい意見になりますが、如何なる理由でも児童虐待を受けた子供が悪い。子供は両親の都合の良し悪しに関係なく産んだだけの結果的な産物に過ぎず、産んだ以上は社会的な法律の規範に従事して都合良く体裁を維持しながら、成人まで生かしながら育てなければ児童殺人扱いされる。