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最近子どもの非行に悩まされていませんか?
- 夜遊び
- 過度の反抗的な行為
- 他人との喧嘩
非行には必ず原因があり、その原因が引き金となり非行に走ることがよくあります。
非行に走る子どもは年々減少傾向にありますが、まだ一定数存在するのが現状です。
そこでこの記事では、非行の原因や対処法などについて解説していきます。
Contents
子どもが非行に走る主な要因
子どもが非行に走る原因は一つとは限りません。しかし、子どもが非行を犯すのには何かしらの原因が必ずあります。
非行少年当人が原因と思われがちでも根源は周囲の環境が問題ということもあるのです。今回は大まかに3つの原因に焦点を当て紹介していきます。
1.本人が原因
非行の原因が本人にある場合は、学力が低いなどが理由でバカにされ、その反発で非行に走る外的要因と、自分の身体などのコンプレックスがきっかけで非行に走る内的要因の2つに部類されます。
ここに挙げたのはあくまで一部ですが、非行に走る当人は何かしら内側に秘めており、それが引き金となって非行に走るケースが多いです。
2.家庭内環境が原因
親からの過剰な期待・家庭内暴力・離婚・過干渉・放任・無視・ゆるい監督などがストレスとなり、家庭内の環境が原因で非行に走る傾向も研究結果から見受けられます。
また、一般少年に比べ、非行少年は「親から愛されていないと感じる」と回答する人も多く、良かれと思って振舞っている愛も子どもは別の形で捉えているのかもしれません。
3.地域環境が原因
子どもは精神が発達しきっていないということもあり、環境の変化に敏感です。そのため、引越しや転校での環境の変化が引き金となり非行に走る場合もよく見受けられます。
また、それ以外にも地域内の繋がりが薄い場所では非行に走りやすいという研究データも出ており、家庭環境以外にも周りの環境が非行に大きく関係するといわれているのです。
非行に走る少年の10個の共通点と特徴
アメリカと日本では環境・文化・歴史などに違いがありますが、非行に関するデータでは共通する点が多く見られます。
ハーバード大学の教授で犯罪学者でもあるグリュック氏は、一般少年500人を対象に非行少年の特徴・性格に関する研究を行いました。
その結果から非行少年には以下のような複合的な特徴が見られたのです。
- 外交的
- 活発
- 衝動的
- 自己統制が不足している
- 攻撃的
- 物事に対して疑い深い
- 破壊的
- 失敗を恐れない
- 集団行動になると自信過剰になる
- 世間から認められない・評価されないと思っている
日本で非行に走る少年の心理として、「仲間外れになりたくない」という気持ちから仲間に同調し、非行を犯すことも少なくありません。
非行に走った場合起こり得る問題
内閣府が行った10814人の少年を対象に行った調査結果では、非行に走った子どもは未成年での喫煙・飲酒・万引き・喧嘩などの行為を行う確率が一般少年に比べ10倍近く高いというデータが導き出されました。
また、調査の一部で「タバコを吸ったことがあるか」という問いに対して非行少年は、中学生が61.2%、高校生が65.2%と半数以上の子どもがタバコを吸ったことがあると回答したのです。
(出典:https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/hikou4/gaiyou/gaiyou.html)
臓器が未発達の少年にはタバコは特に有害となりますし、万引きなどが原因で警察沙汰になる可能性も示唆されます。
非行になった場合の対処法
非行を改善するということは子どもに対して説教や罰を与え行動を改めさせることではありません。
子どもは必ずしも非行の原因となる事柄を話してくれる訳では無いのです。非行に走った背景には必ず何か原因があります。子どもの距離感を測った上で非行に対し対処していくことが重要です。
当人の話をよく聴く
急に距離を詰めるのは厳禁です。あくまで子どもの許容範囲内の距離で話を聴くことが最重要事項といえるでしょう。
自分の願いや考えをぶつけるのではなく、あくまで聞き手として立ち回ることが大切です。感情的にならず、冷静に話を聴くことを心がけましょう。
否定するような言葉は使わない
非行少年の行動に対し、その行動を否定するようなことを発言するの絶対に避けましょう。
アメリカの心理学者のトーマス・ゴードン氏は、一方的に子どもを否定するのではなく、「~するとお母さんは悲しくなってしまう。」など自分の気持ちも伝えた上で子どもに意思を伝えることが重要と述べています。
家庭環境の見直し
非行と家庭環境は深く関係します。
自宅の家庭環境を客観視し、ゆるい監督はしてないか・過度なストレスを与えていないか・子どもを拒絶するようなそぶりは見せていないかなど、見直しを行いましょう。
至らない点は少しずつ改善し、子どもが安心して住める家庭環境を築き上げつことが大切です。
ボランティアなど参加する
近所関係や地域との関わりも非行との因果関係がとても深いといえます。
そのため、地域の人々と関わりを持たせ、子どもの周りの環境を変えることも一つの手です。無理やり連れ出すのではなく、あくまで悟すように好奇心を煽り、参加してもらうことを心がけましょう。
悩みを抱えないでまず相談
非行に関しての悩みは抱え込まず、周りの人に相談しましょう。友人や先輩・職場の同僚など相談しやすい方に少し話してみることが大切です。
人に話すことで心が楽になり、解決策も見えてくるかもしれません。
身近な人に相談
身近な人には、友人や先輩以外にも、家族・親兄弟・友人・学校の先生など相談に乗ってくれる方は多くいると思います。
公言したく無いのであれば、秘密を守ってくれて、相談に乗ってくれそうな方に話を聞いてもらうが良いでしょう。
悩んでいるのであればまず、身近な人に相談してみることをおすすめします。
行政に相談
「身近な人は、関係が近くてかえって話しにくい…」という方もおられると思います。
その場合は、国や県が主催している相談会や相談機関に相談してみるのも一つの手です。まずは相談相手を探し、相談してみましょう。
まとめ
非行の原因は難しく、親御さんが思ってもみないことが原因の可能性もあります。子どもから必ず原因を引き出す必要はありません。
あくまで子どものために寄り添い、サポートしながらも重症化し、犯罪行為などに手を出さないように見守ることが大切です。
高校3年生の娘が友人宅へ行くといい、もう3日帰っていません。高2の時、留年をきっかけに1ヶ月家出、休学し、今春より転校し、やりなおしをする、という話でしたが、定時制高校でやる気のない生徒さんが多いのか欠席、欠課はなんとも思わないみたいで。夏休み前からだんだん帰りが遅くなり、8月はほとんど家でご飯もたべず、バイト後夜に出かけ帰って来ないの繰り返し。一度警察にも届けをだしましたが、二回目は家出とはいえません、家に寄り付いていないだけ、と言われました。片親だから、とか親が殴らないからとか言われますが、もうお手上げ状態です。放置しかないのでしょうか。
M.S.さん
コメントありがとうございます。
高3の娘さんが家に寄りつかない状況で、きっと御心配でしょうね。
コメントの内容から拝察しますと、
娘さんは、今まで頼っていたお母さんと距離を取ることで
心理的に自立しようとしておられるように見えます。
アルバイトもされているとは、感心ですね。
経済的な自立も果たそうとしておられるようです。
娘さんは、この社会に適応しようとしておられて、すごく立派に見えますよ。
お母さんとしては、娘さんのことが心配なのか、娘さんがそばにいなくて寂しいのか、
それともせっかく食事を用意しても食べないので腹が立つのか、
自分の気持ちを振り返ってみると、新たな気付きが生まれるかもしれません。
そして、娘さんにお母さんの気持ちを素直に伝えてみてはどうでしょうか。
娘さんからは、「いらぬ心配」とかの反発や無視が返ってくるかもしれませんが、
お母さんが心配してくれているという気持ちは、きっと娘さんにも伝わります。、
「困ったことがあったら、いつても言ってね」と伝えましょう。
ただし、もしも急にやせてきたとか、顔色が悪くなったとか、
持ち物や服装が派手になってきたとか、異常さを感じるような変化があったら、
犯罪に巻き込まれているおそれもあるので、
「少年サポートセンター」や「ホーム少年支援センター」に相談しましょう。
それから、お母さん自身がストレスをため込まないよう、
上手に息抜きをしたり、友達と会って話したりしましょうね。
ここでは詳しい相談には応じられませんが、
コメントへの感想とか、相談機関に相談した結果どうであったかなど、
またコメントしていただければ、できる限り対応いたします。
いつでも構いませんので、またのコメントをお待ちしています。